「トランペットのボアサイズとベルの組み合わせ…」
シルキーB3(SP)が入荷しました。LボアにMベルの「Lボア定番のセッティング(Lボア+細めのベル)」で、ストレートな吹き心地で安定感があり、ハイノートも痩せにくいので、ビッグバンドのリード吹きやシンフォニックプレーヤーに人気のモデルです。
息が多めに必要な「Lボア」に細めのベルで、抵抗のバランスをとるのがLボアトランペットの「文法」となっている感があります。
シルキーとよく比較される「Bach」もLボアの標準ベルは「25」と細めのベルの設定です。
他にYamahaの8345やかつての934Lも「YR」ベルという細身のベルが標準でした。
抵抗なら、チューニングスライド、ベルとバルブケーシングの間に支柱をつけることが挙げられますが、ベル胴の太さを変えるのとは、また違う吹奏感が出るようです。B3は支柱なし、Bachは二本、8345は一本とチューニングスライドの支柱だけでもこんなに違いがあります・・・
シルキーでもS22はLボアですが、チューニングスライドに支柱があります。Bシリーズとはちがう視点での設定で、バルブケーシングとの支柱も一個です(Bシリーズは二個)。他にS22はバルブケーシング内のボアが「X」と表示されていますが、これは「L」よりもさらに太い「ボア」であることの証です。
同じメーカーでも、考え方がこんなに違います。
B3、S22ともにシルキーならではの「豊潤」なサウンドですが、どれがあなたに合っているかは、吹いて感じるしかありませんね。
今回入荷のB3は、期間限定ではありませんが、一台かぎりのものなので、早い者勝ちですよ!
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